7日ツェルマットの一日

ゴルナーグラード、リッフェル湖逆さマッターホルン

朝5時に起き、5時45分にホテル出口に集合。目的は通称日本人橋に出向き、朝焼けのマッターホルンを見ること。残念ながら、明るくはなっているけれど小雨パラパラ。雲は流れているのでもしかしたらと出かけた。やはり日本人橋だな、ほとんどの人は日本人の観光客。中国や韓国の人もいるけど西洋人はほぼいない。天気が良ければ違うかもしれないが、モルゲンロートにこれほど偏るのは日本人ということか。6時2分の日の出を待っても雲は切れないのであきらめて、添乗員さんが朝の街を散歩しましょうと歩き出した。

日本人橋からメインストリートの教会まででて、少しホテル側に戻りながら斜めの道を行くと、古いツェルマットのネズミ返しをもつ高床式の家が残った通りがある。ちょっと明るくとればよかったが、普通に撮影してしまった。帰りに昨日見つけたパン屋さんで今日のランチにホットドッグ特殊なパンにサラミをくるんで焼いたものとシナモンロールを買い高かった、二つで千円近いホテルに戻り、ほぼ同じパターンの朝食。しかしながら、パンの焼き方や味、スクランブルエッグの柔らかさ、チーズの味、コーヒーの味はそれぞれ違う。ホテルがいいと安心して朝ご飯を食べられるのが良い。昼からの自由行動も考慮して、飲み物を多めにリュックを詰めて出発。まずは3000のゴルナーグラードまで登山鉄道で40分、右側の席が山をずっと眺めていられる。マッターホルンが明るくはなってきているが雲は取れない。街の左側の高台を上っていくので街とマッターホルンが眺めていられる。一時山の中で見えなくなるがアプト式でぐんぐん登っていく途中は本当は山が見えるはずだが、今は雲の中だ。雪が舞い始めた。

ゴルナーグラードに到着、駅前で遮るものがないパノラマが見えるはずだが、雪雲が一帯を覆い残念。ホテルの裏手の3090のゴルナーグラード頂上展望台に移動して、ホテルを前景に写し、すこしでも雲が晴れないか待つ。仕方ない、雪だるまでも写そう。

ローデンボーデンからのハイキングのため、下りの列車に乗り込み、ゴルナーグラードを後にする。ローデンボーデンの駅から少し戻るように下り、右下にちらっと見えているリッフェル湖に向かう。森林限界を超えているため、岩山の逆さマッターホルンがすっきり見える湖、のはずだが、下半分がギリギリ見えるくらい。湖の周りに咲いたワタスゲの白いふわふわが可愛い。

左手の岩山はリッフェルホルンでマッターホルンに登る人たちのチェックコースらしい。ここぐらいさっと登らないとマッターホルンには挑戦できないそうだ。リッフェル湖の下の小さな湖に移動中、その山裾の岩場にこげ茶の動物がすごい勢いで走り抜けた。アルプスの可愛い住人、マーモットらしい。と、何かいる。ガイドさんに声を掛けるとえ〜といい、皆さん静かにしてください。シュタインボックがいますよ〜と。

まず、野生のシュタインボックを見ることはできないらしい。これだけでもすごいことです、が、親子でいるなんて、本当にすごい、ついてます。と、ガイドさん嬉しそうです。少しここで野生観察をしてリッフェルベルクに向かい、マッターホルンモンテローザは見えなかったけど、東側のスイス国内最高峰ドム4545を雲間に見ることができた。さあ列車に乗って、ツェルマットまで降り、自由行動だ。ゆっくり降りる人たちはここでカレーライスを食べて帰った。日本のカレーっぽくて美味しかったそうだ。

スネガパラダイスと湖巡りハイキング

自由行動はランチも夜もご自由にとなる。僕は急いでツェルマット駅からホテル川向かいにあるスネガ行きの地下ケーブル乗り場に向かう。予定では6時間のコース。歩くのは5時間だが休憩や待ち時間をいれて6時間を予定している。チケット売り場でブラウヘルトまでのロープウェー乗り換えまで購入し、斜めになっている高速ケーブルカーに乗り、五分かからず2288のスネガパラダイス。マッターホルンが一番きれいな角度になる場所であり、この上の高原には5つの湖が点在する。とりあえず、ロープウェイにのりかえブラウヘルト2571まで行き、単独ハイキングの開始だ。

反対側は雲の中で見たかったァイスホルンも雲の中のままだ。いくつもの道があり、標識も多くて逆にわかりにくいが、シュテリゼーと書いてある道の上の道を行く。岩場の中の細い道。先はフィンデルン氷河の上にあるフルアルプ小屋に向かっている。大丈夫だろうっと歩きだし、風の来ない岩陰を探し、座って昼食。ホットドッグのパンの固いこと。サラミも味濃いし、固い〜。なんとかアイスティーで流し込み、柔らかく美味しいシナモンロールでほっとする。

低木がないので日本の山とは本当に違って感じる。食後、ゆっくり花を探しながらシュテリゼーを目指す。お〜、あった〜。ある場所を人に話してはいけない花、エーデルワイスが一本だけ、しっかり咲いていた。

これは普通はわからない場所だ。見つかってよかった。シュテリゼーに着いた。

風が強く、冷える。一番高く大きな湖。さざ波でマッターホルンは映らない。サッと周りを撮影して次の湖グリンジゼーを目指す。

地図ではわからないが僕の感覚ではとんでもない斜面を九十九折で降りていく。この行き方は一番近い道なりだが、一旦折り返す感じで途中森林限界以下を目指す。途中、谷の向こうにグリュンゼー緑の湖が見えた。あちらまで行くと余分に一時間かかるため、今回はパス。分かれ道で左手奥の針葉樹が林に囲まれた湖が見えた。下りてゆくと、美しいグリンジゼー。林が風を遮ってくれるため、波が立ちにくく逆さマッターホルンがよく見えます。ここが最大の目的地、しかし、水面の間際まで近づかないと逆さマッターホルンは映らない。

日本人のおじさんが別の道から降りてきた。僕と同じく一人だ。ロートホルンから降りてきたらしい。上は雪で寒かったという。もう何回も訪れているらしい。うらやましい限りだ。お先に次のライゼーを目指す。スネガパラダイスのすぐ下にあるライゼーで疲れていればそのままケーブルカーで降りればいい。途中で斜面の下に、5つの湖の一つ、モージーゼーが見えた。エッゲン村への分かれ道を上に登ればライゼーに着く。5つの湖の中で一番観光地化された湖で、熱い日には子供たちが泳ぐことがあるらしい。今日はさすがに冷たい。さざ波のない時間を見計らって映ったマッターホルンを写す。

さて、これで湖は終わって、次のコースはエッゲン村からフィンデルン村を抜け、フィンデルバッハの滝を見て、ツェルマット村に降りる道を行く。

ライゼーから下ってエッゲンの村に向かう道に出る。エッゲン村はカフェがあるがほとんど人がいない。暮らしているのかな〜。そのまま下っていくと急な坂道の先にフィンデルン村が見える。教会の前あたりが固まっているが割と広範囲に家が広がっていて、人の気配がある。まずはカフェで一服しよう。ChezVronyの足を延ばして座れる椅子にのびのびしながらコーヒーを頼み、マッターホルンの姿を見る。

ここで暮らしている人たちがいるんだな〜と思いながら濃いコーヒーをゆっくり味わう。下の道の先、牧草の広がる斜面に目的のネズミ返しの小屋があり、この足元越しに見えるマッターホルンがいい感じなのでコーヒーの後に行く道を上から確認した。気持ちいい風に汗も引いたので、出発。

ネズミ返しの小屋まで牧草地の中をよじ登り、ネズミ返しの高床の柱の間からマッターホルンを写した。

青空とくっきりとした山なら本当に素敵だろう。ないものねだりしてもしようがないので、道にもどると危うくマウンテンバイクのカップルにぶつかるところだった。坂道だから飛ばしている。フィンデル村は道が狭く、車は通れないが一体どうやって暮らしているんだろう。電気バイクでもあるのかな〜。

出発して下っていくとマッターホルンが木の陰になり、見えなくなる。木陰が涼しい九十九折りの急な道だ。谷を渡るゴルナーグラード登山鉄道の高架橋が見えてくるその前に、沢の向こう側に滝が見える。

ここで休憩を兼ねて登山鉄道の電車が来るのを待った。10分くらいでやってきてくれたので、滝と一緒に映して、さらに下っていくとツェルマットの村はずれに到着する。

さらにマッター川に向かって下り、メイン道路のおしまいクラインマッターホルンへのロープウェイ乗り場に着いた。おや、カウベルの音がする。ちょうどメイン道路を5時から行進するヤギの行進の最後に行き当たったみたい。5時半だ。え、6時間のところを3時間半で降りてきた。余裕を見すぎたのか、下り坂がスピードを狂わせたか。足が不安だな〜。

まだ、明るいのでメインストリートで買い物をしつつ、ホテルに戻り、リュックを外して、靴を変え、向かい側の丘に登ってみる。よかった。まだ明るく村が見渡せる。ここからの風景も見ておきたかった一つだ。

降りてようやく角のイタリアンで夕食をとった。本当はフレンチにするつもりが閉まっていたので隣に入った。スペシャリテを頼んで値段はドキドキ。

美味しかったがお酒を飲まない身では、食事がでてくるまで手持ち無沙汰だな〜。コーヒーを飲んで、まあ、相応のお値段を支払ってホテルに戻った。小雨、また、夜はだめだった。明日はまた五時起き、いつ寝たのかわからない感じで寝入っていた。